【2025年】iPad 第10世代の評価と使い勝手を徹底レビュー!
エントリーモデルの無印iPadって買う価値あるの?
できないことがあるんじゃないの?
2022年10月に発売されたiPad 第10世代。当時はさまざまな酷評で話題になりました。
ですが2年が経ち、周辺機器が揃った今だからこそ「iPad 第10世代の本当の姿」が見えてきました。
ズバリ「再評価されるべき高コスパモデル」です。
なぜこの評価なのか、詳しくレビューしていきます。
iPadを何台も使ってきた経験から、iPadを初めて買う、久しぶりに買い替える人にとって最適な選択肢になると自信を持って言えます!
ぜひ参考にしてください
- iPad 第9世代/第10世代
- iPad mini 第4世代/第6世代
- iPad Air 第4世代
- 11インチ iPad Pro 第3世代
- 12.9インチ iPad Pro 第3世代
特徴|外観と類似モデルを徹底比較
最新ベゼルレスデザインで洗練された印象に
外箱/同梱物
私は「Apple認定整備済製品」で購入したため、外箱のデザインがシンプルになっています
認定整備済製品とは、新しいバッテリーと外装が使用され、1年間の保証も付いているApple公式の中古品です。Appleの徹底的なチェックを通過しているため新品同様に使うことができ、リセールバリューも変わらないというお得な製品です
同じ11インチ相当のiPad Air 第4世代と同サイズの外箱です
同梱物。Appleは近年ケーブルをファブリック調に統一しています
強度が増して使いやすくなっています
洗練されたデザイン
iPad Air (第4世代)と同じホームボタンのないベゼルレスデザインに進化しました
縦と横のベゼルが同じ幅で統一されています
背面はiPad Air 第4世代(2020)や最新の第6世代(2024)とまったく変わりません
2018年からハイエンドモデルのiPad Proに採用されてきたホームボタンのないベゼルレスデザイン。2020年にiPad Air 第4世代に、2021年にiPad mini 第6世代に採用され、ついに2022年にiPad 第10世代に採用されました
サイズ
厚さは7mmとiPad Air 第4世代よりわずかに厚くなっています
ボリューム&電源ボタン
ベゼルレスになったことで電源ボタンもAir/Proと同じ右上に移動しました
指紋も電源ボタンで認証できるため快適に使えます
スピーカー
第9世代では片側のみだったスピーカーが両側に進化しました
強いこだわりがある方以外であれば部屋でBGMをかけたり動画を見るのに十分な音質です
カメラ
オンライン授業やビデオ通話が増えたことを受け、フロントカメラが横向きに移動しました
リアカメラも12MPの静止画撮影と4K/60fpsの動画撮影が可能になりました
コネクタ
接続端子もLightningからUSB-Cに進化し、他のデバイスとケーブルを共有できるようになりました
iPad Airや前モデルと徹底比較|初心者に最適なのはどれ?
iPad 第10世代と比較されることの多いモデルとの違いをまとめます
- スペック詳細
-
iPad 第10世代 iPad 第9世代 iPad Air (M2) 発売時期 2022/10 2021/9 2024/5 画面サイズ 10.9インチ 10.2インチ 11インチ 処理性能 A14 Bionic A13Bionic M2 搭載ポート USB-C Ligttning USB-C スピーカー 両側 片側 両側 フロントカメラ 12MP超広角カメラ
動画:1080p/60fps12MP超広角カメラ
動画:1080p/60fps12MP超広角カメラ
動画:1080p/60fpsリアカメラ 12MP広角カメラ
動画:4K/60fps8MP広角カメラ
動画:1080p/30fps12MP広角カメラ
動画:4K/60fpsディスプレイ Liquid Retina Retina Liquid Retina Apple Pencil Apple Pencil(USB-C)
Apple Pencil 1Apple Pencil 1 Apple Pencil Pro
Apple Pencil(USB-C)キーボード Magic Keyboard Folio Smart Keyboard Magic Keyboard 高さ 248.6mm 250.6mm 247.6mm 幅 179.5mm 174.1mm 178.5mm 厚さ 7mm 7.5mm 6.1mm 重さ(Wi-Fiモデル) 477g 487g 462g
iPad 第9世代との違い
新しいiPadは、前モデルと比べて大幅に進化した点が数多くあります
- ベゼルレスデザインを採用
→ Pro/Airと変わらない洗練されたデザイン - カラーバリエーションが2色→4色に
→ 新色のイエロー/ブルー/ピンクが登場 - 画面サイズが10.2インチから10.9インチに拡大
→ 作業領域が増えて操作が快適に - ディスプレイがRetinaからLiquid Retinaに精細化
→ 最新iPad Airと同じ画質を実現 - リアカメラが8MPから12MPに(4K撮影も可能に)
→ 高画質な写真や動画を撮影できる - フロントカメラが横向きに
→ オンライン授業やビデオ通話が快適に - コネクタがLightningからUSB-Cに
→ 他デバイスとケーブルを共有できるように - スピーカーが片側から両側に
→ 包み込むようなサウンドを実現 - Magic Keyboard Folioに対応
→ ついに無印iPadにも純正トラックパッドが登場
一言で言えば、「ProやAirの最新スペックに対応したモデル」です。
iPad 第10世代は5万円台でProやAirに近い性能を手に入れられるのは、驚くほどコスパが高いと言えます
iPad Air M2 (2024)との違い
iPad Airは無印iPadと比較されやすいモデルです
- Apple Pencil Proに対応
→ ショートカット機能に対応 - フルラミネーションディスプレイを採用
→ ペン先と描画画面の視差が少ない - ステージマネージャに対応
→ マルチタスクが使いやすい - Apple Intelligenceに対応
→ 2025年に日本語対応予定のAI機能
これらはiPad 第10世代にはない特徴で、「作業がより快適になる」ための重要なポイントです。
ただし、約4万円の価格差なので、これらの機能に強いこだわりがない場合は、コストパフォーマンスに優れるiPad 第10世代をおすすめします
おすすめポイント|初心者にも最適な理由と魅力
iPad 第10世代は、リーズナブルな価格と実用性を兼ね備えた初心者に最適なモデルです
その魅力を4つの観点からご紹介します
お値打ちな価格が魅力
最も目を引くのは、iPadラインナップの中で圧倒的に手頃な価格です。
理由:圧倒的なコストパフォーマンス
以下のグラフが示すように、iPda 第10世代は他のモデルと比較して圧倒的にリーズナブルです
さらに、セール時には5万円台前半で購入できることもあり、特に初心者には非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
iPadは周辺機器でその価値が大きく向上します
たとえば、iPad Airを選ぶ代わりに無印iPad(第10世代)を購入し、浮いた予算でキーボードやApple Pencilを揃えるのも賢い選択です
このアプローチなら、より実用的で後悔の少ないiPad体験を実現できます
iPad第10世代におすすめの一体型キーボード「HOU Magic Keyboard」についてレビューしているのでぜひご覧ください
実はハイスペック
価格が抑えられているからといって、性能が劣るわけではありません
iPad 第10世代は、2024年12月現在でも快適に使える性能を備えた優れたモデルです
理由:信頼のA14 Bionicチップ
このモデルには、2020年に登場したM1チップの基礎となるA14 Bionicが搭載されています
M1チップは、ノートパソコンのゲームチェンジャーと称され、最新のMacやiPad Air/Proに受け継がれている高性能チップです
Appleはその時代の要求を超える性能を提供する傾向があるため、A14 Bionicのような数年前のチップでも、日常的な作業はもちろん、高負荷なアプリケーションでも快適に動作します
つい最新スペックのAir/Proモデルに目が行きがちですが、iPad 第10世代の性能は多くのユーザーにとって十分以上です
性能と価格のバランスを冷静に見極めた人だけが、このモデルのコスパの良さを実感できるでしょう
iPad Air/Proとほぼ同じ機能が使えるお得感
ペンやキーボードに対応しているためAir/Proモデルと同じく多くの用途で活躍します
理由:多機能なアクセサリ対応
ペンやキーボードを使えば、普段の作業や趣味の幅を大きく広げられます。
- キーボードを接続して、メールを返信したり、旅行プランを作成したりとPCのように使用
- トラックパッドで、滑らかにアプリを切り替えながら作業を進める
- ペンを活用して、アイデアを手書きでメモしたり、友達へのイラストを描いてプレゼントしたり
「エントリーモデルだからできないことが多いのでは?」と不安になるかもしれません
ですがiPad 第10世代でも周辺機器を揃えればAir/Proモデルと同じことができます
iPad第10世代におすすめの一体型キーボード「HOU Magic Keyboard」についてレビューしているのでぜひご覧ください
iPad 第10世代はただの下位モデルではない
iPad 第10世代は、単なるAir/Proモデルの廉価版ではありません
むしろ、特定のユーザーに最適化された特徴を備えたモデルです
理由:学生やライトユーザーに特化した設計
iPad 第10世代には、他のモデルにはない特徴があります
- フロントカメラの横向き配置
→ iPad 第10世代が初めて採用した配置で、オンライン授業を受ける学生やキーボードを使った作業が多いユーザーに便利です。 - Magic Keyboard Folioへの対応
→ iPad 第10世代専用のキーボードで、Apple純正品の中で唯一ケース部分とキーボード部分が着脱可能。ノートを手書きで取ったり、レポートを作成する際に柔軟に対応できます。
これらの特徴から、iPad 第10世代はAirやProと異なる方向性を持ったモデルと言えます
特に、学生やライトユーザー向けに最適化された設計といえるでしょう
注意点|購入前に知るべきポイント
ここまでiPad 第10世代の良い点を紹介してきましたが、改めて注意点も紹介します
フルラミネーション非対応
ペン先と描画位置のすき間が小さくなっているのがフルラミネーションディスプレイの特徴です
iPad 第10世代はフルラミネーションに対応していないため、他のモデルを使い慣れている方はペンシルを使う際に画面が奥まって見えるかもしれません
フルラミネーション非対応
フルラミネーション対応
ペンシルの使い心地にこだわりたい方はiPad Airなどのフルラミネーション対応モデルを検討することをおすすめします
- iPad mini (第4世代以降)
- iPad Air (第2世代以降)
- iPad Pro (全世代)
ステージマネージャ非対応
iPadで複数の画面を表示する方法は全部で3つありますが、iPad 第10世代はそのうちの1つである「ステージマネージャ」に対応していません
1. Split View
→ 画面を分割して、2つのアプリを同時に利用できる機能
2. Slide Over
→ メインアプリの上に小さなウィンドウで別のアプリを表示する機能
3. ステージマネージャ
→ アプリのウィンドウサイズや配置を自由に調整できる機能
ステージマネージャを使ってみたい方は対応しているiPad AirやiPad Proを検討するのがおすすめです。
- iPad Air(第5世代)
- 11インチiPad Air(M2)
- 13インチiPad Air(M2)
- 11インチiPad Pro(全世代)
- 12.9インチiPad Pro(第3世代以降)
- 13インチiPad Pro(M4)
ただし、これらのモデルは価格が高くなるため、必要性や利用シーンをよく考慮するのが良いでしょう。
iPad 第10世代は「Split View」と「Slide Over」に対応しているため、最大3つのアプリを同時に表示できます。
「4画面以上使うことはないかな」という方はiPad 第10世代のマルチタスク機能で十分満足できると思います
Apple Intelligence非対応
2025年に日本語でも利用可能予定のApple Intelligenceですが、iPad 第10世代は非対応です
など多数の機能が予定されています
最新のテクノロジーを試したい方はApple Intelligence対応のモデルを検討するのがおすすめです
- iPad mini (A17 Pro)
- 11インチiPad Air (第5世代以降)
- 13インチiPad Air (M2)
- 11インチiPad Pro (第3世代以降)
- 12.9インチiPad Pro (第5世代以降)
- 13インチiPad Pro (M4)
こんな人におすすめ|iPad 第10世代が向いている人
iPad 第10世代は以下の人におすすめします
初めてiPadを買う人
初めてiPadを購入するなら、最強のエントリーモデルであるiPad 第10世代がおすすめです
ここまで見てきたとおり、ライトユーザーにとってiPad ProやiPad Airとできることがほぼ変わらないにもかかわらず、その半分以下の価格で手に入る圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります
「初めてタブレットを試してみたい」「手軽にメモや動画視聴を楽しみたい」という方にはぴったりです
購入後、iPadの醍醐味を実感した上で「もっと大きな画面がいい」「イラストをもっと快適に描きたい」と実体験として感じることが次のモデル選びの参考になるでしょう
まずはiPad 第10世代を選び、その魅力を実感しながら、必要に応じて次のステップを考えるのがおすすめ
久しぶりにiPadを買い替える人
特にベゼルレスデザイン以前のモデルを使っている方は多くの進化ポイントを実感できると思います
Apple Pencilを使わない人
コンテンツ視聴やキーボード入力がメインの人はiPad 第10世代が選択肢の1つになります
Split ViewやSlide Overといったマルチタスク機能を備えているためトラックパッドやキーボードを組み合わせることでPCのような作業が快適に行えます
たとえば「メインデバイスはMacBookだけど外出先で気軽に作業したい」「動画や電子書籍を大きな画面で楽しみたい」といった用途には非常にマッチします
Apple Pencilを使わない、もしくはキーボード作業がメインの人には、iPad 第10世代の機能とコスパが十分満足できる選択となるでしょう
外出先でもサブPCのように使える一体型キーボードを求めている方には、HOU Magic Keyboardがおすすめです
iPad AirやiPad Proに対応している純正Magic Keyboardと同じフローティングデザインを採用しています
純正品との違いや詳細は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください
まとめ|初心者におすすめしたいiPad 第10世代
2022年10月に発売されたiPad 第10世代は「エントリーモデル」という枠を超えた高コスパな選択肢です
2年の時を経て、周辺機器や機能の実用性が整った今だからこそ、その真価が発揮されています
もし、初めてのiPad選びや買い替えを検討中なら、iPad 第10世代はきっと満足できる一台になるでしょう
さらに、iPadを最大限活用するためには、キーボードなどの周辺機器が欠かせません。
以下の記事では、iPadと相性抜群のHOU Magic Keyboardについて紹介しています
それでは素晴らしいAppleライフをお過ごしください!